『唯一、生き残るのは
変化できる者である』
チャールズ・ダーウィン
透析施設特化型実務経営コンサルティング

透析業務研究所
HD Consulting
ローリスク・ハイリターンのコンサルティング
BUSINESS IMPROYEMENT
業務改善の本質を見極める
『業務改善』とは何かを考える前にまず『業務』とは何だろうか?
『業務』とは、組織や会社が行っている活動の中で発生するもののことです。
その業務を二つに分けて考えます。
『 仕事 』と『 作業 』 分類しましょう。
『作業』とは決められたものの事。
そして
『仕事』とは決める事。
多職種の業務の大半は『作業』です。
その『作業』をいかに、安全に快適に効率よく行うかを考える事が『仕事』です。
業務改善とは『仕事』のことを示します。
皆さん仕事をされていますか?
業務改善にはいくつかの工程があり、
それらを確実にこなしていくことが求められます。
①現状を正確に把握
決まり事、工程、流れ、導線、マニュアルなど今のシステムやスタッフ各自の手技・
記入順のなど現状がどうなっているのかを正確に把握しなければいけません。
②問題点の抽出
①を正確に行ったうえで、問題点を正確に抽出していきます。
①が不正確であれば、問題点を正確に抽出することができません。
問題点が先に見つかり、現状の把握に繋げることもあります。
③対策の立案
②を正確に行ったうえで、対策を立案します。
②が不正確であれば、適切な対策を立案することができません。
また、対策は不確実な人の意識(気を付ける・注意する・確認する)などに頼らず、
物理的で実効可能なシステムを考えます。
対策立案にはある程度のセンスが求められます。センスは仕事をこなしてきた
数によって磨かれます。たくさん考えてセンスを磨き続けましょう。
④実行する
適格な対策を実行します。時に実行は大きな壁に当たります。多くの人は変化を
恐れ 現状を好みます。業務改善とは『変わる事を決断する事』で『現状を断つ』
を決める事です。業務改善をしながら現状を維持することはできません。
業務改善には限りがなく、やり続けることが仕事です。勇気を持つ事を推奨します。
⑤周知徹底
対策の実行が継続できるよう周知徹底します。認識が浅い場合、元のやり方に戻る
ことがしばしば見受けられます。
⑥確認
対策の実行が周知されているかを定期的に確認しましょう。作業を行うスタッフ
すべてが対策通りに実行できているのかを確認してください。
⑦問題点の把握=②
⑥の確認において、周知されていない場合や、周知されているにも関わらず新たに
発生した問題点・対策の不備を抽出します。
これらの工程をなるべく早いサイクルで回していきます。
工程の進行が遅い場合、把握している問題点が何度も訪れる可能性があります。
また上記工程に一つでも不確実があった場合、業務改善は時に
『業務改悪』へ
変わることがあります。
現状や問題点を正確に把握していない対策は、多くの場合これにあたります。
そして業務改善は『受動的業務改善』と『能動的業務改善』に分類します。
『受動的業務改善』とは、問題が起こった場合、それに対する対策を練り、
実行するというもの。ヒヤリハットやインシデント対策などがそれにあたります。
対して『能動的業務改善』とは、問題が起きていないこと
(問題だと多くの人が気付いていない場合も含む)やうまくいっているものを、
より効率良く、より快適に変化させる事です。
前者は、比較的スムーズにことが運ぶ場合が多いのですが、
後者は、時に多くの壁が訪れます。先程もふれましたが、多くの人は現状を好みます。
問題がないもの(問題だと気付きていないもの)に対しては、
ほとんど手つかずの状態が維持されます。
根本的業務改善を行う為には、両者ともに取り組み続けなければいけません。
今や世界一の自動車企業となったトヨタ自動車から、世界全土に知れ渡っている
『Kaizen』
その改善を止めないことが、企業・施設・病院繁栄のカギになる事は
言うまでもないでしょう。